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日本酒の起源は、はるか昔の弥生時代までさかのぼります。
時をかけ技術や設備の発展を経て、現在の高品質な日本酒が生まれました。
日本では中国から稲作が伝わり水稲栽培が一般化した弥生時代以降に米を用いた酒が作られ始めたと考えられています。
古くは大和時代の「古事記」「日本書紀」「万葉集」などの文献に酒に関する記述が見られ、今の酒造りに近い技法が確立された平安時代には宮廷で様々な種類の酒が作られていたという記録が残っています。近代の日本酒醸造の基礎は室町時代に作られ、明治以降は科学的な考え方や手法を取り入れることにより飛躍的に発展しました。
現在は、醸造技術・設備や分析手法の発展とともに特徴的な味や香りを生み出す酵母のバリエーションも増え、科学的知見と伝統の双方を生かして魅力的な日本酒が作り出されています。
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日本酒は米を発酵させてつくる日本の伝統的なお酒です。
複雑な醸造工程を経て、繊細な旨味と芳醇な香りが醸し出されます。
米を発酵させて造る日本の伝統的なお酒で、米から米麹を造る工程や、米麹、蒸した米、水を3回に分けて仕込む三段仕込みなどの複雑な過程を経て造られます。麹による米のでんぷんの糖化と酵母によるアルコール発酵が同時に行われる「並行複発酵」という発酵形式により、繊細でふくらみのある味わいが得られます。日本全国に酒蔵があり、それぞれ特色のある日本酒を造り出しています。
酒粕は、日本酒のもととなる米と麹の発酵液(もろみ)から清酒を搾った後のペースト状の残渣で、そのまま味わう他に調味料や酒粕甘酒として利用されています。タンパク質、炭水化物、アミノ酸、ビタミン類など非常に多くの栄養成分を含んでいることから、その健康効果が注目されています。
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長野県は日本有数の酒造地域です。県内で栽培した酒米と清らかな水から
伝統的かつ個性的な日本酒が生み出されます。
豊かな自然に囲まれた信州では、酒造りに適した環境と良質の水を生かして昔から高品質な日本酒が生み出されてきました。
長野県の酒蔵の数は全国第2位。どの酒蔵も伝統や特色を生かして個性のある日本酒を造り続けています。
長野県は酒米の産地でもあります。信州で育種され、全国的に使われている「美山錦」、高級酒向けの「金紋錦」、そして信州発の新しい品種「山恵錦」などが栽培されています。また、長野県は平成27年に「信州の地酒普及促進・乾杯条例」を制定し、信州産地酒の普及をすすめています。